時事記録 就職活動のために

10/18/2006

中学教諭自殺 千葉市教委調査で校長行き過ぎ指導の可能性 

千葉市立中学校の男性教諭(50)が9月に自殺し、背景に勤務校の男性校長(58)の行き過ぎた指導がある可能性があるとみて、同市教育委員会が関係者から事情を聴いていることが分かった。教諭は教務主任を務め、校長から度々、叱責(しっせき)され体調を崩していたという。校長は9月半ばから体調不良を理由に休職している。

 市教委などによると教諭は9月6日、千葉市の外房有料道路の高架橋から地面に転落し、死亡しているのが見つかった。遺書はなかったが、遺族の訴えで市教委が調査を開始。9月中旬に校長から事情聴取し、同下旬には職員らに書面で事情を報告させた。

 校長は昨年4月に、教諭は今年4月に同校に赴任した。関係者によると、今年の夏休み前から、教諭は仕事上の報告をする際、校長から大声で叱責されることが多くなった。また校長は、他の教諭にも声を荒らげることがあった。

 市教委は「自殺が職場のことだけが理由なのか事実を調査し、校長の処分も含めて検討している」と説明した。パワーハラスメント(地位を利用したいやがらせ)に当たる行為がなかったかなども調べる。同中学校は「市教委の調査中で、コメントを控えたい」としており、遺族は同中学校に「そっとしておいて欲しい」と話している。