時事記録 就職活動のために

11/24/2006

ドコモ:FOMAのICカードで不正通話 中国などで6件

 NTTドコモは23日、解約した第3世代携帯電話「FOMA(フォーマ)」に内蔵されたICカードを別の携帯電話に差し込んで使った不正通話が中国などで6件あったと発表した。不正使用による通話料の被害は計約26万円だった。今年2月に、認証システム改良などの再発防止策をとって以降、不正通話は起きていないという。

 ドコモによると、昨年9月に利用者から「知人にかけたら、別人の外国人につながった」との問い合わせを受けて調査した結果、05年8月から06年2月までに中国、フィリピン、ガーナで計6件の不正通信。

 ドコモの携帯電話では、ICカードに15ケタの「認証番号」と、契約者ごとの「認証キー」がついている。通話しようとすると、認証番号と認証キーの情報が電話交換機に送られ、その二つで本人確認がなされると通話が可能な仕組み。

 しかし、海外の一部の携帯会社が認証キーによる確認をせず、認証番号だけで本人確認して通話を受け付けていた。さらにドコモが、解約された電話の認証番号を、6カ月後に新しい契約者に付与していたため、解約した電話のICカードを使っても、新たな契約者の利用だと認識され、その料金が新しい契約者に請求されるという事態に。

 ドコモは今年2月に認証番号の再利用をやめるとともに、海外の携帯会社からの通話接続があった際、ドコモ側で再度、認証番号と認証キーで本人確認をするシステムに改良。