時事記録 就職活動のために

11/24/2006

路上生活者襲撃:類似被害さらに3件 合計7件に

 愛知県岡崎市の乙川河川敷でテントに住む無職、花岡美代子さん(69)が殺害された事件で、同川付近の一帯で今月に入ってから判明している4件の他に3件、路上生活者が襲われたり脅される事件があり、一部は警察をかたって脅すなど手口に共通点がみられることが23日、分かった。計7件のほぼすべてで金銭が要求されており、県警岡崎署捜査本部は、花岡さんも強盗被害に遭った可能性もあるとみて、各事件との関連を調べている。

 調べでは、20日午前4時ごろ殿橋北側河川敷で寝ていた男性(73)が4人組の男に起こされ「警察だ。麻薬売買の情報があったので荷物を見せろ」と脅された。男性が空の財布を見せると男らは逃走。暴行はなかった。16?18歳くらいの少年という。

 22日早朝に殿橋南側で男2人組に現金を奪われた警備員男性(39)は、19日午前1時半ごろ、同じ場所で男4人組に「警察だ。覚せい剤の取り締まりだ」などと脅され財布(約5000円入り)を奪われた。男性は同署に「1人は20歳ぐらい、3人は自分より年上に見えた。ほかに女1人の声も聞いた気がする」と証言。

 一方、今月6日未明には愛知環状鉄道・北岡崎駅周辺で男性が複数の若い男に顔などを殴られ財布(2000?3000円入り)を奪われた。「近くにいた別の男性も暴行を受けた」との証言もある。

 20日朝遺体で発見された花岡さんと、18日朝に同駅でけがをして見つかった男性(77)は現金被害が不明だが、他はすべて金銭の要求があった。花岡さんのテントからは袋に入った財布が見つかったが、中に現金はなかった。捜査本部は、抵抗する力が弱そうな路上生活者の現金を狙った連続襲撃事件の可能性。

 花岡さんが殺害される直前の今月18日、知人に「最近、『テントを撤去してやるぞ』などと頻繁に脅しに来る男がいて怖い」などと話していたことが23日、分かった。花岡さんの知人の男性らしく、少年ではなかったという。