時事記録 就職活動のために

11/17/2006

 来春の大統領選に向けたフランス社会党の公認候補を選ぶための党員投票で党選管は17日未明(日本時間同日朝)セゴレーヌ・ロワイヤル元家庭・児童担当相(53)が過半数を得て、党指名を獲得したと発表した。来年1月に指名を決める与党・国民運動連合の候補者との一騎打ちが予想され、ロワイヤル氏はフランス史上初の女性大統領と、12年ぶりの社会党政権奪還を目指す。

 党選管によると、最終得票率は、(1)ロワイヤル氏60.6%(2)ストロスカーン元財務相(57)20.8%(3)ファビウス元首相(60)18.5%??で、投票率は82%だった。26日の党大会で正式に大統領候補となる。

 予想外の圧勝を受けて、ロワイヤル氏は「体中で幸福感を表現したい気持ちだ。フランスは歴史のページを書き始める。共に予想外の何かを築き上げよう。この国は変化を求めており、それを実現させたい」と勝利の第一声を上げた。

 ファビウス陣営のバルトロン選挙参謀は「こうした結果となれば、ロワイヤル氏の指名を認め、打倒右派に向け全党員が団結すべきだ」と敗北を認め、大統領選への党内団結を訴えた。

 ロワイヤル氏は当初、既存政治家にない新鮮さを打ち出すイメージ戦略で高支持率を得たが、テレビ討論会での発言のあいまいさに批判が出るなど、終盤で支持がやや伸び悩んだ。しかし、党員数は今年に入って7万人も増えており、これが同氏支持の基礎票になったともみられる。

 一方、与党・国民運動連合の大統領候補は、来年1月党大会でのサルコジ内相(51)指名が有力視されているが、党内で対立するドビルパン首相(53)、アリヨマリ国防相(60)の立候補も予想される。さらに、昨秋の郊外暴動以来支持率が低迷しているシラク大統領(73)も、ベルナデット夫人が週刊誌でシラク氏の3選出馬を強く示唆し、波乱要因となっている。

 ◇右派的発言で高い支持

 セゴレーヌ・ロワイヤル氏 53年9月、フランス統治下のセネガル首都ダカール生まれ。エリート校の仏国立行政学院(ENA)卒業後、行政裁判所判事、国民議会(下院)議員などを経て、ミッテラン政権(社会党)下の92年に初入閣。環境相、家庭・児童担当相などを歴任した。現在は、ポワトゥー・シャラント地域圏議会議長。今年6月には、罪を犯した16歳以上を収容する「軍隊式学校を設立して矯正すべきだ」と右派的発言をし直後の世論調査で高い支持を得た。